そんな方に向けて服を好きになって10年の僕が、上級者服選びで意識しているポイント5点を紹介します。
この記事を読もうとする読者様だからこそ、本題に入る前に大事なことを伝えさせてください。
服とは値段で測れるものではありません。
大事なのは価値を感じるかどうか。
いくら値段が高い服を着ていても気に入らない服であれば必要ないですよね?
逆に安くても気に入ってる服であれば必要としますね。
有名デザイナーが手掛けるハイブランドであっても自分にとって気に入らない服であれば着なくて良いのです。
服を選ぶことは個人の自由ですから。
ただ僕が一着何万何十万とする服を着ているのは価値を感じているから。
それはデザイン性しかり、機能性しかり、希少性しかり、価値の感じ方は各々です。
読者様にも服の価値を意識して選んでいただけると幸いです。
長くなりましたがここから本題に入ります。
今回の内容はこちらです。
服選びのポイント① : サイズ感

服の購入時に気をつけていただけたい一番のポイントがサイズ感です。
僕含め服好きの9割が通ってきている道ですが、過去に失敗した経験があるからです。
詳しくは「[失敗から学ぶ]服好きの大半が犯す購入時の3つの失敗とその解決策」にまとめています。
ただ、このサイズ感を理解できると服選びが劇的に楽しくなります。
服好きの方に共通して言えることが、服の寸法を数センチ単位で決めています。
なぜ数センチ単位まで拘るのか、以下にまとめました。
- 服によるストレスを極限まで削ぐ
- レイヤードができる
- シルエットを変えられる
- バランス感が整う
- 服が持つ本来の特徴を最大限活かせる
裾、丈、袖、拘る箇所や内容は各々ですが、数センチ単位で調整をしています。
服が与える影響力は、思ってる以上に大きいです。
サイズ感においては上記で示した価値を感じるから細かいところまで拘るのです。
ぜひ細部まで拘りを持って服の価値を感じていただきたいです。
服のサイズ感を合わせたい方は、店員さんに聞いてみたり、地元のお直し屋さんに持って行ったりすることで対応可能です。
服選びのポイント② : 生地

服好きの方が特に拘ってるのが生地。
どんな素材でどんな加工が施されているのか、原産国はどこか。
生地には情報が詰まっています。
僕自身、初めは生地に興味がなかったし無知でした。
ただ服を、見て触れて着ていくうちに生地の良さに気付きました。
生地には下記のような良さがあります。
- デザイン性
- 機能性
- 希少性
それぞれ詳しく説明します。
デザイン性
生地は、繊維を織ったり、編んだりして作られています。
繊維を選ぶ段階からデザインを考えて作られているため、作り手の想いが込められています。
作り手がどんなデザインを意識して作られたのか、どんな人をターゲットにしたのか、考えると価値が見えてきますね。
機能性
生地や繊維に加工を施すことで、撥水や難燃、防汚効果を与えることができます。
どんな効果が期待できるのか、どんなシーンに最適か、目的に合わせて変えられることが良さの一つです。
希少性
繊維になる前の素材でも品質や量によって希少性が変わります。
例えば一番馴染み深い綿(コットン)を紹介します。
アメリカ綿やオーストラリア綿は低級品で量が豊富。
それに比べ、海島綿やスーピマ綿は高級品で少量。
といった具合に素材の中でも品質や量が変化してきます。
もちろん高級品であれば着心地や肌触りが別格です。
希少性が高い故に優越感に浸ることもできますね。
価値の感じ方は各々ですが、生地から伝わる良さは大きいです。
たくさんの生地に触れて良さを感じていただければ幸いです。
まずは生地の種類を知るために、本を読むことをおすすめします。
僕も本から知識を得ました。
その本がこちらです。
基本がまとめてあり、ボリュームもあるので気になる生地(素材や加工)を一冊で学ぶことができます。
イラストも多く読みやすいのでおすすめです。
服選びのポイント③ : パターン

パターンとは
あまり耳にしたことがない言葉かと思いますが、パターンとは構成のことです。
服を作るまでの過程ではデザインとパターンがあります。
デザインは名前の通り、外観を決める過程。
パターンは決まったデザインを元にどのように服にするのか(構成)を決める過程になります。
わかりやすく言うと設計をすることがパターンになります。
パターンは服の構成を決めているので、着用する人に直接関わってくる内容とわかりますね。
パターンを意識することの必要性を理解していただけたと思います。
ではどのようにパターンを意識するのかについて説明していきます。
パターンで意識すること
パターンとは服の構成とお話ししました。
構成を把握することこそに価値を感じるのです。
どのような価値を感じるかは下記に示している通りです。
- 作り手の想いを感じる
- 服によるストレスを極限まで削ぐ
- シルエットに変化を与えられる
質の高い服は、人体の骨格や挙動を踏まえて作られていることが多いです。
研究された上での服作りのため、値は張るものの高品質な服を提供できているです。
服作りの想いに価値を感じるのかこそが、服好きとお洒落好きの分かれ目です。
パターンを知ることもやはり服を直接見て触れて着ることが一番の近道です。
気になる服、気になるお店を探して実際に感じてみてください。
服選びのポイント④ : コンセプト

服選びで失敗する原因がコンセプトの不確定
自分の中でコンセプトを決めるのも服選びには大切です。
要は、自分の中でここだけは曲げないという信念こそがコンセプトになります。
僕含め服好きの9割が通った道ですが、コンセプトが決まってないが故に服選びを失敗しています。
ここで言う失敗とは購入したけど着ないということです。
購入したのに着ないのは、他にお気に入りの服があるからです。
詳しくは「[失敗から学ぶ]服好きの大半が犯す購入時の3つの失敗とその解決策」で説明しています。
お気に入りの服だけ揃えておけば着ない服はなくなりますよね。
それを叶えるためにもコンセプトを決めることが大切です。
ではどのようにコンセプトを決めるのか。
対策
コンセプトの決め方としては2通りあります。
- セレクトショップを参考にする
- 自分が惹かれる服を分析する
それぞれについて説明していきます。
セレクトショップを参考にする
一つ目はセレクトショップを参考にすること。
お店にはそれぞれコンセプトが決まっていますね。
好みのお店や店主があるのであれば、参考するもよし、パクるも良しだと考えます。
だって好きなのだから笑
僕自身、好きなお店のコンセプトと同じものを掲げています。
掲げることで服選びに失敗しないのであれば活かさない手はありません。
どんどん吸収していって自分のものにしましょう!
自分が惹かれる服を分析する
SNSなりネットなりお店なりで惹かれる服がありますね。
その惹かれた服こそが自分の好みに当てはまるので、共通点を分析しましょう。
分析することでコンセプトが見えてきます。
例えばミリタリー系の服に惹かれているなとか、上品でエレガントな服に惹かれているなとか。
ジャンルだけに限らず、遊び心のある服や楽に着れる服等もコンセプトの一つです。
ただこの方法は読者様が思うように難易度が高いです。
共通点なんかわからない!と言う方は、一つ目に紹介したセレクトショップを参考にすることをおすすめします。
自分の中でここだけは曲げないというコンセプトを掲げて、服選びを楽しんでいただけると幸いです。
服選びのポイント⑤ : 店主と会話をする

最後に紹介するのは、好みのセレクトショップ店主を見つけて会話を交えることです。
自分ひとりで服を見たいという方、実は損してます。
服屋の店員さんは押し売りがすごいから懸念されていると思います。
ですがセレクトショップの店主は押し売りではなく、提案です。
あくまで主導権は自分であることを踏まえての言動をとっています。
それを加味した上で会話を交えると何が良いのか。
それは、1着1着の服に対して特徴を把握しているため、気になることや豆知識を聞けるということです。
素材、生地、製法、あらゆる情報を握っています。
会話を交えることで服についてより深くまで知ることができ面白さを感じることができます。
また、店主はデザイナーと密な関係です。
だからこそ次のシーズンや別注の情報等の情報も握っています。
店主とより深い関係を築くことでさらなる情報を得ることができるでしょう。
お店や店主によっては合わない人もいると思います。
ただ、そこを懸念していては服の面白さに気付けません。
服の面白さ、価値を感じたいのであれば行動することです。
合わない人は会う必要がないので避ければ良いです。
勇気を出し、会話を交えて、ぜひ服の面白さを感じていただければ幸いです。
上級者が服選びで意識しているポイントまとめ

サイズ感は数センチ単位で意識しよう
生地を知り、各々のもつ特性を理解しよう
人体に合った服を経験しよう
ここだけは曲げないというコンセプトを立てよう
店主だからこその情報を聞き出そう
技術的な話をしてきましたが、結局は自分が価値を感じるかどうかが重要です。
今回の記事で服を選ぶことの楽しさ、意識すること、価値の感じ方等が伝われば幸いです。
服とは生活に大きく影響を与える存在です。
ぜひ自分の身で価値を感じて、生活がより豊かになることを願っています。
服は買って満足していませんか?
長く着ていくには、日々の手入れが必要です。
セレクトショップ店主も実施している手入れについてまとめた記事もありますので、ぜひチェックしてください。
