エッセイ

7番セカンドMr.アベレージの僕ら

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驚くような出来事はない。才能も経験も話題性に欠けるものばかり。僕は自分で思う。Mr.アベレージ。趣味や興味のあることは多いもののオタクレベルとは言えず、多くのことが平均的。アニメや漫画、音楽といったオタクコンテンツだけでなく野球、バドミントン、バレーなどといった運動もだし、本やマーケティング、留学など知識、経験面でも平均的。容姿だって…(ただのナルシスト)

オードリーの若林さんがよく言っているセリフでこんなものがある。「7番セカンド」。4番ピッチャーでもなく、キャプテンでもない。決して名前を覚えてもらえるような主人公的ポジションではなく、目立つことはないものの影薄く主役を支える存在としてそこに実在する。ファミレスで注文するハンバーグに添えられるポテトと的な。

かくいう僕は小学生から10年以上野球をしている。一番熱のこもっていた高校の野球部時代。僕は、7番セカンドであったことを思い出す。(Netflixで配信されている星野源さんとオードリー若林さんのLight Houseというトークショーがめちゃくちゃ面白いので観てみてほしい)

別に尖った個性などなくても生きていけるし、野球部のキャプテンでも、万アカをもつインフルエンサーでなくても楽しくやっていけている。むしろ自分でセーブしているところがあるので、今が心地よいのだと思う。これは吹っ切れているわけではなく本心からそう思っている。人の目にとまることがストレスの人もいるのだ。7番セカンドMr.アベレージのみんなには理解できると思う。

大谷翔平選手は、今までやってきた努力があるから結果が出ているだけで、僕らから見るととんでもない才能マンに見えるがご本人からしてみると普通なのかもしれない。それこそご自身では7番セカンドみたいに思ってるかもしれない。(オオタニサンじゃないので本当のことまではわからないし、野球の例えに野球で返すのが余計ややこしくしている笑)

自分のことをMr.アベレージと思っているけど、それは自分しか基準になる材料がないからだと思う。菅田将暉よりブサイクでノンスタイル井上よりカッコ良い。そもそもの話でいえば、普通という言葉自体あってないようなものだ。一人一人普通の概念が違うのだから。良いも普通も悪いも、1つだけでは成り立たない。比較する対象があってこそ判断ができる。

僕の前の職場にいた先輩社員が言っていた。「常識とは非常識の集まり」。非常識が複数あってこそ常識という概念が生まれる。ただその集まる非常識は人によって異なる。言い得て妙だ。

7番セカンドには、7番としてのセカンドとしての役割が存在する。「ブラジルでの蝶の羽ばたきが、アメリカでハリケーンを引き起こす」という言葉があるように、7番セカンドとして振る舞うことでしか得られないものがあると信じて今日も平凡に過ごす。

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