エッセイ

他人を通して自分を知る

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日々、人との向き合い方を模索している。上司との向き合い方。友達、恋人との向き合い方。両親との向き合い方。生活していく中で、人と向き合わないことなどないに等しい。だからこそ、人とはどうやって接すれば良いか、相手の立場になって考える。

でも、果たしてそれは生きていく上で必要なことなのだろうか?なぜ、こんな問いをしたのか。それは、自分を犠牲にしてまで他人と向き合わなければならないのか、と疑問に思ったからだ。

相手が大切な人であれば犠牲になってでも向き合いたい、と思うかもしれない。向き合わなければならない、ではなく。そもそも犠牲という言葉が存在する余地がない。その考えは、自身のことが第一の考え方なので忘れてはならない。大切にするべき気持ちだ。でも、相手が嫌な上司だったらどうだろう。自分の気持ち、感情を押し殺してまで接する必要があるのだろうか。僕らは、上司のご機嫌とりなのだろうか。

”人と向き合う”とは他人だけに当てはまるのか?いや、そうじゃない。自分自身も人である。要するに、他人と向き合う前に “自分自身と向き合えているか?”ということ。

自分自身と向き合う、とはどういうことだろうか。自分の感情に従う、という行為は向き合っていると言える。あれが食べたい。これが観たい。それは嫌だ。さまざまな感情があるが、そこには自分自身以外の外部からの環境を一切遮断した、損得を考慮しない判断。いうまでもなく、自分自身と向き合っている。でも、それだけじゃない。他人と向き合うこともまた、自分自身と向き合うこと、と筆者は思う。他人と関わることによって自分自身を理解することができる。あの人と関わるときの自分はこう。また別の人と関わるときの自分はこう、という風に。

自分を犠牲にしてまで他人と向き合う必要は一切必要ない。ただ、他人と向き合うこと自体は、自分自身と向き合うために必要な行為だということも忘れてはならない。表裏一体とは言い得て妙で、何事にも良い面と悪い面、メリットとデメリットがある。それは人によって異なるのだが一人の例外もなく当てはまるだろう。自分が◯◯したい、なりたいと思ったとき、通らなければならない道がある。その道を通ることより◯◯を優先したいかする覚悟があるか、ないかだ。いつもより美味しい料理を作りたいと思ったとき、下準備が必要なように。

人と付き合うとき(自分も含めて)、どれだけ許容できるか、が大事だと思う。恋人と付き合っているとき、どこまでの言動を許せるか。自分は潔癖なのに対し相手は掃除が面倒なタイプかもしれない。相手に掃除を強制するのではなく、自分が行えるかどうか。自分に対してネガティブなことを言われたとき、相手の状況や自分の言動を思い返し感情に任せた判断をせずに対応できるか。自分の範囲外の仕事を上司に降られたとき、お前の仕事だろ!と思いながらもスキルアップと捉えて引き受けることができるか、言い返すか。

「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」というニュアンスの言葉があるように、自分が変えられる環境なのか、相手にしか変えられない環境なのか。その判断が大事。逆に言えば、許容できない相手(自分)とは付き合う必要がない。自分のストレスが溜まる一方で、一緒にいて苦なのであればすぐに関係を切ってしまえば良いと思う。何億といる人口の中たった100人にも満たない人としか深く関わることがないのだから。「宇宙兄弟」という作品の中でこんなセリフがある。「人生は短いんだ。テンションの上がらねぇことにパワー使ってる場合じゃねぇ。」

かくいう僕は最近、怒ることにハマっている。怒り、という普段から親しみのある?感情を、特に怒りが込み上げるシチュエーションではない時に自分でコントロールして怒るのが楽しい。きっと、何を言っているのかわからないと思う。僕もバカだと思いながら実行しているし、なんのメリットがあってそのことを曝け出しているのか理解していないからだ笑

そこそこの人間、相手によって態度を合わせていると思う。別に悪いことではなく、僕もそうしているし、それがその相手と穏便に距離を保てる範囲で関わる最善の策と判断しているからだ。一番親しみ深いのが笑顔。その時の雰囲気に合わせて作り笑顔をしたり、楽しいを装う場面があるだろう。その時に「楽しい」という感情を自分でコントロールしているのと同じで、「怒り」という感情をコントロールしているのが、今の僕の状況だ。特に目的があってしているのではない。ただ単に僕が変人だからである!(理由を後付けするのであればマインドコントロールとか一丁前にカッコつけられると思う笑)

人と向き合う、とは他人と向き合うだけでなく自分と向き合うことでもある。自分と向き合う、それは関わる人を選択しやりたいことを無心にやり、自分の好きな人、好きなこと、好きなもので埋め尽くすこと。今最大限楽しむことができていますか?やりたいと思っていることを後回しにしていませんか?好きな人にアプローチするのを躊躇していませんか?いつまでも脳内で自問自答が繰り返している瞬間こそ人と向き合っていると言えるのかもしれない。

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